2020.02.20 バングラディシュへ

理事の中山です。2月上旬にバングラディシュのダッカに行ってきました。目的は、バングラディシュの技能実習生受入調査です。バングラディシュは人口1.6億人、平均年齢25歳、面積は日本の4割程度、首都ダッカに2千万人が集まる、アジアの中でもGDPが極めて低い国の一つです。

交通渋滞がひどく、3㎞移動するのに1時間かかることもあります。そのような状況で、バングラディシュは繊維産業が国の70%の産業を占め、高速道路やモノレール等のインフラ、エネルギーや食糧等の生活必需品や製造業といった産業がこれから盛り上がってくる国です。

その中で、バングラディシュの大きな課題は、技術力です。国の技術力は低く、外国に頼らざるを得ないため、裕福な人は海外で医療や買い物等を済ませます。もちろんその分外貨が流れていき、国は貧しいままでいます。

彼らの特徴は「人口が多い」ことなので、海外に出てあらゆる技術を修得し、国に戻ってきます。そのため、日本への技能実習はとてもバングラディシュにとって役に立つ活動になります。

また、2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユナス氏と会い、ソーシャルビジネスについても議論してきました。とても実りある調査であり、今後バングラディシュの方々が日本に学びに来る日も近いかもしれません。

理事 中山 久雄